仮想通貨を取引するうえでは、購入した通貨を保存しておくためのウォレットは欠かせません。
7月12日に日本の仮想通貨取引所であるBITPointがおよそ35億円もの仮想通貨を流出させてしまい、現在もすべてのサービスを停止しています。ウォレットには様々な種類がありますが、今回は「ANGELIUM WALLET(エンジェリウムウォレット)」を紹介します。 ANGELIUM WALLETはエンジェリウムというプロジェクトの一環として、世界的に注目されています。
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エンジェリウムプロジェクトとは?
ANGELIUM WALLET(エンジェリウムウォレット)は、Angeliumという企業が打ち出しているエンジェリウムプロジェクトの一環としてローンチされました。エンジェリウムプロジェクトの中心を占めているのは仮想通貨エンジェリウム(ANL)です。当初のロードマップではエンジェリウム(ANL)は2018年8月には取引所への上場を開始する予定でしたが、延期を重ね、2018年3月から同10月までプレセールを行っていました。
プレセールではおよそ70億もの資金を調達することに成功していますが、肝心のエンジェリウム(ANL)は2019年7月現在も未上場です。そしてその後に「天使のウォレット」、「聖なるエクスチェンジ」、「メタバース創世記」の3段階で構成する新たなロードマップを発表しました。今回紹介するANGELIUM WALLETはそのうちの第1弾に当たります。
エンジェリウムプロジェクトの概要
エンジェリウムプロジェクトは、中国在住のエンターテイメントプロデューサーRio Takeshi Kubo氏が中心となって行われています。このプロジェクトでは次世代の産業であるVR(仮想現実)技術と、アジアでも人気の日本のアダルトコンテンツに着目し、VRアダルトコンテンツプラットフォームを構築することを目的としています。仮想通貨エンジェリウム(ANL)はこのプラットフォームでの通貨として利用するために開発されています。
Angeliumは映画『マトリックス』の3D特殊効果演出を担当したチームや『メタルギアソリッド』、『龍が如く』などの有名作品を手がけたアニメーション制作会社flystudioと連携しています。この高い技術力を背景に、2019年2月にはマレーシア政府との連携を発表しました。
2018年11月には中国の旅行推進事業「全域旅遊」を進める洪门世纪控股集团との連携を発表し、旅行体験にVR技術を応用した「クロスリアリティ旅行サービス」事業を進めようとしています。
日本でも「ホリエモン」として有名な実業家・堀江貴文氏の主催した仮想通貨イベントにAngeliumが部ブースを出典するほか、日本の現役AV女優がAngeliumと共に記者会見を開くなど、日本でもPRを進めています。現在は中心事業であるVRアダルトコンテンツプラットフォームに加え、洪门世纪控股集团との旅行事業である「X-Travel」、ショッピングモール開設を目指す「X-Mall」、プラットフォーム上のモデルや女優とのコミュニケーションツールである「X-Wish」の3つの事業を展開する予定です。
仮想通貨市場におけるアダルトコンテンツの可能性
Angeliumによると世界のアダルト市場はおよそ10兆円の規模を有しているそうです。このうち中国、韓国、日本の三ヵ国で全体の76%を占め、すべてのコンテンツの90%が日本で作られていると言われています。従来アダルトコンテンツ市場はその規模にも関わらず、投資家に敬遠されてきました。市場そのものに利権がはびこっているうえ、反社会的勢力との関わりが強く、詐欺も横行していたためです。
このような状況を打開するために、アダルト市場は仮想通貨に注目をしています。世界最大規模のポルノ動画配信サービスであるPornhubでは、仮想通貨を使って月額料金を支払うサービスを提供し始めました。エンジェリウムのほかにもCAP COINやSpankChainなどアダルト市場に目をつけた仮想通貨は存在しています。
更に昔から、最新技術はアダルトコンテンツから発展するという言説が語られています。今日私たちの生活になくてはならないインターネットはアダルトサイトから発展したと言われています。また、かつて家庭用ビデオ規格の主流だったVHSは、1980年代にソニーの作ったベータマックスと熾烈な「規格戦争」を巻き起こしました。この争いの分け目となったのがアダルト市場です。ベータマックスがアダルト市場を締め出し、アダルト市場でVHSで主に使われるようになった結果、VHSがビデオデッキ市場の90%以上のシェアを占めました。
仮想通貨もインターネットやVHS同様に、アダルトコンテンツと結びつくことで大きくシェアを伸ばす可能性はあります。エンジェリウムの将来性も確かなものと言えるでしょう。
ANGELIUM WALLETの特徴を紹介
ANGELIUM WALLET(エンジェリウムウォレット)はAngeliumの提供するウォレットです。仮想通貨の提供元がウォレットを公開することは決して珍しいことではありません。同名のSNSで有名なFacebook社は仮想通貨Libraと共に、Libra向きのデジタルウォレットCalibraを発表しています。
こういったウォレットは特定の仮想通貨のみを保存でき、通貨の保有者に対して快適なサービスのほか、配当などの利益を与えることがあります。しかしANGELIUM WALLETは特定の仮想通貨に偏らない、独自の機能を備えたウォレットとして公開されています。
投機目的でない運用型ウォレット
ANGELIUM WALLET(エンジェリウムウォレット)は300ドルから運用することができる運用型ウォレットです。運用型ウォレットとは元本となる仮想通貨をオールドしておくことで配当を受け取ることができる、保管と運用が一体となったウォレットです。
近年では運用型ウォレットが数多くリリースされていますが、プロジェクトが途中で頓挫してしまい仮想通貨を取り出せなくなってしまうものも少なくありません。運用型ウォレットの多くが投機を目的にしているため、ウォレット側の運用が行き詰まることがあるのです。ですがANGELIUM WALLETは投機目的のウォレットではありません。あくまでマーケティング目的のものであり、エンジェリウムプロジェクトの一環です。なので安心して仮想通貨をロックすることができます。
ANGELIUM WALLETの運用プラン
ANGELIUM WALLET(エンジェリウムウォレット)では、仮想通貨をヘブンというウォレットにホールドすることで配当を受け取ることができます。ビットコイン、イーサリアム、テザー、そしてエンジェリウム(ANL)に対応しています。
ANGELIUM WALLETはホールド期間を30日、60日、90日に設定した3つのプランを用意しています。プランによって配当率が変わり、ホールド期間の長いもののほうが高率に設定されています。そして期間が終了した後、利用者はホールドを終了するか、引き続き48日間のホールドを選ぶことが可能です。引き続きホールドを選ぶことはアナザヘブンと呼ばれ、配当率が上がります。
ANGELIUM WALLETでのプランをまとめたものが以下になります。
プラン名 | 日数 | 日利(月利) | アナザヘブンでの日利(月利) |
---|---|---|---|
HEAVEN30 | 30日間 | 0.15%(4.5%) | 0.2%(6%) |
HEAVEN60 | 60日間 | 0.2%(6%) | 0.3%(8%) |
HEAVEN90 | 90日間 | 0.3%(9%) | 0.4%(12%) |
配当用に新しいトークンが開発される
エンジェリウムプロジェクトではプロジェクトの中心を担う仮想通貨としてエンジェリウム(ANL)を開発しています。ですがANGELIUM WALLETの公開に際し、配当用として新たにAXLというトークンが開発されました。
AXLは1AXL=0.01ドル分のビットコイン、イーサリアム、テザーに交換することができます。 ANGELIUM WALLETのプランやアナザヘブンによって多額のAXLを貯めることで、他の多額の資産に交換することが可能になります。またエンジェリウムプロジェクトでは2019年第3四半期をめどに独自の収益型仮想通貨取引所「聖なるエクスチェンジ」を開設する予定です。聖なるエクスチェンジではANXを取引所にロックすることで、その額に応じて取引所の利益を還元します。
エンジェリウムプロジェクトが軌道に乗れば、ANXを保有することで大きな利益を得られるようになり、ANX自体の価値も上昇します。現段階で即座に他の資産に換えてもいいですし、聖なるエクスチェンジの開設を待つことも選択肢に入るでしょう。
重層的な紹介報酬システムを用意している
ANGELIUM WALLETは他ではあまり見られない、重層的な紹介報酬システムを採用しています。直接紹介した場合、1人目は紹介された人の配当の50%、2人目は80%、3人目以後は100%を受け取ることができます。更に直接紹介した人数に合わせて、紹介された人が更に別の人を紹介したときに追加で紹介報酬を受け取ることができます。2人直接紹介したときは2人まで、3人直接紹介したときは3人まで受け取れます。
ANGELIUM WALLETでは直接紹介した人数を「段数」と表現します。2段目から10段目は利回り報酬の10%、11段目から15段目までは5%の紹介報酬が発生します。加えて自分の紹介した人が積極的にANGELIUM WALLETを利用すると、タイトルコミッションが発生します。自分の紹介報酬が発生する範囲内にホールドした金額が7万ドルを超えた人が3人いると、シルバーエンジェルのタイトルを獲得します。
シルバーエンジェルを獲得すると1段目から15段目までの報酬が1%増え、16段目以後の報酬が開放されます。16段目以降は、利回り報酬の1%を受け取れます。シルバーエンジェルが自分の紹介報酬が発生する範囲に3人いるとゴールドエンジェルのタイトルを獲得します。ゴールドエンジェルを獲得すると1段目から15段目までの報酬が2%増え、16段目以後の利回り報酬の2%を受け取ることができます。
そして自分の紹介報酬が発生する範囲にゴールドエンジェルが3人いると、ピンクエンジェルのタイトルを獲得します。ピンクエンジェルを獲得すると1段目から15段目までの報酬が3%増え、16段目以後の利回り報酬の3%を受け取ることができます。
ANGELIUM WALLETの評判・口コミを紹介
ANGELIUM WALLET(エンジェリウムウォレット)は優れた機能を持つウォレットです。ですが運用型ウォレットはやはり収めた仮想通貨が幽閉されてしまうリスクが心配になるものです。
そこで実際にANGELIUM WALLETを利用している人の評判や口コミを紹介しておきます。
#Angelium #エンジェリウム #AIVY#ANL #ANX
資産運用型💰Angelium wallet💰
BTC暴落により
Heven 運用停止してる方がいらっしゃいます😱💦
自分の投資した金額が$300だった方は
Wallet オープン当時の値段からしたら確実に下回ってますので、確認しましょう‼️
BTC暴落(´༎ຶོρ༎ຶོ`)まだ下がるよ pic.twitter.com/hNacmpaceX
— Mimi (Youbankとamanpuri)激アツ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ (@mimi0055_) July 14, 2019
まだサービスが提供されて間もないので、あまり使い勝手などの評判や口コミは見られません。ただ同じく運用型ウォレットと比較されることや、信頼性を不安視する声はあるようです。またビットコインの急落に伴って、運用の条件である300ドルを割り切ってしまう事態も起きているようです。仮想通貨は価格の変動が大きいため、余裕を持った入金をする必要があるでしょう。
どの種類の通過を入金するかにもよりますが、およそ400ドルから600ドルほどをめどに入金しておくと、余裕を持って配当を受け取ることが可能です。
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まとめ
今回は次世代技術であるVR技術を活用した運用型ウォレットであるANGELIUM WALLET(エンジェリウムウォレット)の特徴と評判・口コミを紹介しました。運用型ウォレットは近年では人気ですが、投機の要素も大きく、せっかく預けた仮想通貨が幽閉されるリスクもあります。ただANGELIUM WALLETはプロジェクトの一環としてマーケティング目的に公開されたものであり、運用型ウォレットにありがちなリスクは抑えられています。
今後エンジェリウムプロジェクトが順調に進めば、ANGELIUM WALLETを利用するメリットを享受することができます。アダルト市場もVR市場も現在の市場規模が大きく、将来性は確かなものです。先行者利益を得られるよう、早めの利用を検討してみてくださいですね。
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