世の中を良くするツールとして、また投資の対象としても非常に魅力的で、話題となっている仮想通貨ですが、その話題性がゆえに仮想通貨を用いた詐欺が多発しています。今回は、そんな詐欺に騙されないために、仮想通貨に多発している詐欺の手口をご紹介したいと思います。
仮想通貨詐欺の手口とは
ICO詐欺
ICOと言うのは、企業や事業プロジェクトが資金調達のために、独自の仮想通貨を発行して、資金を調達することを指す略称で、取引所に上場した際の価格が高騰を狙った売却益で稼ぐことができます。これを利用して、Twitterや、LINE@などで、「世間にまだ出ていないICOの情報を教えます」「格安で仮想通貨を購入できる」といった謳い文句を使って、詐欺に導いていく詐欺の手法です。ICOは実際にうまく行けば確かに稼ぐことができますが、上場前の仮想通貨を購入するのはかなりリスクを伴うので、購入する際は十分注意しましょう。
ネットワークビジネス詐欺
いわゆるネズミ講ビジネスと呼ばれるものです。自分が会員になると、そこから自分が一人会員を増やすごとに、紹介料を得ることができるというもので、自分のもとにピラミッド型のネットワークが出来上がることで、不労所得が入る仕組みです。先ほどのICO詐欺の謳い文句を使って、セミナーに誘い込み、マルチ商法やMLMのようなネットワークビジネスに誘導されます。特に最近最も増えている詐欺手法の一つで、大学生が騙されるケースも増えています。
代理店詐欺
インターネットで仮想通貨取引に関して検索すると、仮想通貨の正規代理店の記事や、代理店募集中の広告などがたくさん載っていますが、他の業種のメーカーのように、中心となる存在がない仮想通貨には、代理店の必要性がそもそもありません。仮想通貨取引は、取引所とユーザー間の取引が基本であり、取引所とユーザーの間に代理店があるというのは、おかしい話なので、詐欺ではないか疑いましょう。
詐欺被害にあわないために、注意すべきケース
では、これらの手法にひっかからないために、注意しておくべきケースをお伝えします。
あまり付き合いがない同級生のいきなりの連絡や、元同僚の方などの話には注意しましょう。公にしないように、仮想通貨の斡旋に知人の勧誘はよく使われます。また、ねずみ講ビジネスとして、紹介料を得る為でもあります。胡散臭い話は、詐欺と疑いましょう。
仮想通貨に限った話ではないですが、セミナーを開催しての勧誘は詐欺によく使われる手法の一つです。絶対に儲かる、確実に儲かる、人生を変えるといった売り文句は詐欺であるケースがほとんどです。仮想通貨に興味がある、投資に興味があるけど、知識が少ない人の不安を利用して、巧みにセミナーに誘導してきます。
セミナーに参加すると、実際に投資の専門家による講習会なども用意されていて、かなり専門的な内容で、信ぴょう性を感じますが、最終的な目的は仮想通貨や代理店に投資させることなので、セミナーが終わると、契約に持ち込もうとするでしょう。詐欺を未然に防ぐためにも、疑わしいセミナーには参加しないようにしましょう。
まとめ
以上の点を留意して、くれぐれも詐欺にひっかからないようにしましょう。万が一、詐欺にあってしまったら、すぐに詐欺被害相談窓口や金融庁の相談窓口、もしくは弁護士に相談するようにしましょう。
- 代表的な詐欺の手口は、「ICO詐欺」「ネットワークビジネス詐欺」「代理店詐欺」
- 胡散臭い話は、詐欺と疑うようにしましょう!!