現在、その数は2000種類を超えているといわれている暗号資産ですが、それぞれ異なった特徴があります。今回は、つい最近価格が高騰した、Monero(モネロ)という暗号資産について、解説していきたいと思います!
Monero(モネロ)って?特徴は?
モネロは、2014年4月にMonero Projectという団体から公開されたアルトコインです。名前の由来は、エスペラント語でコイン、硬貨という意味からきているそうで、イーサリアムやリップルよりも昔からある暗号資産です。通貨単位はXMRで、匿名性が非常に高い点がモネロの一番の特徴です。この匿名性に大きく関わっているのが、リング署名という技術です。一般的な暗号資産の取引だと、公開鍵が分かっている場合、取引履歴をブロックチェーンから特定することができます。
一方、モネロではこれを防ぐために、複数の公開鍵で利用者を署名することで、複数のうち誰が署名したのか、送金したのか分からなくすることができます。さらに、モネロには送金のときに、一時的にアドレスを作成するステルスアドレスという技術も用いられています。アドレスの長さも27~34文字であるビットコインに比べ、モネロは4から始まる95文字の文字列でできており、非常に長いです。モネロはリング署名にステルスアドレスを組み合わせることで、取引の追跡を防ぎ、高い匿名性を守っています。
Monero(モネロ)はどうやって買えるの?
モネロは、コインチェックでの取引が中止になったため、海外の取引所でしか購入できません。買うためには、まず、国内の取引所に登録し、ビットコインを購入します。
次に、海外の取引所(CEX.IOなど)に登録します。
そして、登録した海外の取引所にビットコインを送金して、モネロを購入することができます。
Monero(モネロ)の将来性は?
モネロのここまでの歴史を軽くおさらいしておくと、モネロは2016年8月に世界最大級のオンライン・ダークマーケットである、アルファベイマーケット(現在サイトは閉鎖)がモネロで決済を開始すると表明してから、価格が上昇し始め、2017年8月、韓国にある、世界最大の取引量を持つ取引所であるBithumb(ビッサム)がモネロの取引を開始すると表明すると、価格が一気に高騰します。さらに同年11月、セキュリティを大幅に向上させるマルチシグネチャ機能がテスト段階に移行したことで、また価格が上昇しました。このような大幅な値動きは、取引量が少ないアルトコインの最大の魅力であり、リスクともいえます。
モネロは、暗号資産において最も重要である安全性がかなり高い暗号資産として評価されていますし、匿名性の高い暗号資産の需要はあるので、将来性は非常に高いとされています。ただ、モネロは匿名性の高さが故に、マネーロンダリングや、犯罪などに悪用されるというケースがでてきています。
匿名性の高いモネロは、犯罪者にとって使い勝手のよいものなのでしょう。なので、今後モネロに対する規制がどのようになっていくかが問題となってきます。なので、モネロへの投資を考えている方には、長期的な投資よりかは、短期的な取引の方がおすすめできます。ただ、現在では、暗号資産の中では比較的価格が安定しているので、リスクを分散させるために取り入れてみるのもよいでしょう。